「モーツァルト!」◇2005/10/29(SAT) 名古屋 中日劇場◇【モーツァルト!】 『モーツアルト!』多分6回目の観劇だと思う(記憶が曖昧・・・・・) さすがにこの回数見てるとキャスト変更がポイントになってきますね。 今回は一路男爵と大塚コンスでした。 特に一路男爵はとても楽しみにして見に行ったんですが、どうなんだろ? 私的には、悪くはないけどめちゃいい!とも言えませんでした(苦笑) 衣装は今まで見た3人の男爵の中ではピカイチの出来で、とても豪華だったんですが、いささか豪華すぎて男爵というよりは皇族の人のようでした・・・・・・( ̄_ ̄)←折りしも先月まで『エリザベート』やってらしたんで、まさに王妃でしたね~(;^_^A) 立居振る舞いはとても素晴らしいんですが、脇役というので遠慮されていたのか、なんだかいつもの一路さんらしくなくオーラが感じられませんでしたし。 「♪星から降る金」もやや押さえ気味に唄われていたように感じて、いつものぞくぞくが感じられず、私にはちょっと不完全燃焼な男爵でした・・・・・・(しょぼん) 対照的だったのが大塚ちひろちゃんのコンスタンツェ。 すみません。はっきり言って最初は期待してませんでした・・・・・・。 なのに、これが期待を大きく裏切って(?)とてもよい出来でした♪ 私のイメージするコンスでしたね。過去見た3人のコンスの中では一番分かりやすく共感できる役造りをされてたんで、女としてとてもよく理解できる部分がありました。 何より「♪ダンスはやめられない」を力強く唄ってくれたのにあっぱれ!! なんだか嬉しい誤算でしたね(^^) 市村パパは更に演技に深みが出てて、2部のコロラドに孫の売り込みにいくシーンとかの狂気はさすが!!で鳥肌ものでした。 彼がアドリブ入れるのはメリハリがあって役を壊してないからいいんですよ。 それに引き換え、げーか山口は私には 「あ、このミュージカルもう飽きたのね(にっこり)」と思ってしまいました(←ファンの方ごめん!!って私もファンなんだけどさ) 長いマントをぶわっさぶわっさ振り回したり、小休止タイムの大司教さま。もうキャラ違ってますから!(笑) それでもさすが!!な歌唱力は賞賛に値しますね。 2部の♪音楽の魔術~のところ、観るたびに間が長くなってる気がするよ(笑)げーかためすぎだってば(><)←楽しいけどさ(笑) シカネーダー吉野さんはもうすっかり役を自分のものにしてしまってますね。 ただいささか目立ちすぎ(?)な印象を受けたんですが、それは演出的にOKなのかな?ノリで盛り上がっていいシーンといえばそうなんだけどさ・・・・・。 難を言えば、この作品リピーターがすごく多い作品なんで、少しそれに甘えてるんではないのかな?とか思いました。 みんな場面も知ってるから自然とシカネーダのシーンになると拍手が出る。もちろんそれはいいことなんですが、ちょっと強制的すぎやしないかと・・・・・。 初見の方にはちょっと付いていけないノリになってないかな?とか思ってしまいました。大きなお世話かな・・・・・? ナンネール高橋は安定して見れるし、市村パパとのデュエットは耳に心地よいです♪ 何より主役の井上ヴォルフガングが素晴らしい!!とても成長しましたよね~♪ 私はあえて井上くんしか観たことないんですが(中川くんは単純に興味なかったの←ファンの方ごめん)彼の特有の歌声にはいつも驚かされます。 あのすごい声量を誇る脇の方をものともせず浪々と唄う♪「影を逃がれて」は何度聞いてもすごい!! 初演ではあんまり聞こえなかった歌声が、今ははっきりと聞こえるんですよ。素晴らしい!!ブラヴォーですよ井上くん♪ 狂気のシーンも回を増すごとに鬼気迫ってるし、身体中でヴォルフガングを演じてる姿がとてもいい。あのテンションを最初から最後まで維持するのには感動を覚えますよ、私は。 今回のアマデは伊藤渚ちゃん♪ この子はとても演技が上手い!!細かい演技に目が行ってしまいます。 背も低くて可愛いし、井上くんと丁度いい感じでした♪ キャスティングで私のオススメは限りなく無茶な話なんですが、男爵は外見と芝居の雰囲気は久世さん。(大人の貫禄で、男爵のイメージそのものでしたし、何より包容力抜群の母のような男爵でしたから♪) 歌は文句なしに香寿男爵♪(ただやっぱり男爵というにはまだ若いんだ(笑)ヴォルフに一生懸命な男爵って印象でしたね) コンスは外見の好みは松さん。 でも今回の大塚さんのコンスの解釈が私は一番好きかな? 若いよね~(^^)体当たりな演技が私は好きです。井上くんともつりあいよかったと思うし。 他のコンスは印象が薄かった・・・・・・(><) でもやっぱり全体通して素晴らしいカンパニーですよ。 とてもいい舞台です。機会があれば是非ご覧ください。 |